不登校の受け皿

こんにちは、学院長の後藤です。

最近、不登校対策や不登校の改善パターンなど、様々な視点から多角的な対策方法をネットでよく見かけるようになりました。

 

そうだよね、と改めて共感することもあれば、ちょっと偏っているなと感じる文言もあります。

例えば「不登校の生徒を塾に行かせても長続きしない、家庭教師がいい」という文面。

さすがにこれはちょっと違う。なおさら、自宅から外出しないじゃん。それに、どの段階の不登校なのか、学校に行かないだけで友だちと遊びに行くことはあるのか、によって取るべき対策は変わってくるのではないでしょうか。

学校には行かないけれど、生徒本人を理解してくれる大人がいる塾の場合、塾長や教室長・講師の先生と相性が良かった場合、その生徒にとっては塾が居場所の一つになると思います。大学時代に家庭教師のアルバイトをしていましたが、コーチングはもとより、ティーチングすらままならない状態で生徒の自宅に行かされていました。こんな大学生のアルバイトに不登校生徒のメンタルケアまで求めるのですか?不登校専門の家庭教師なら話は分かりますけど。。。

一事が万事ではありますが、ネット上での偏った意見だけを鵜呑みにするのは良くないかもしれません。情報リテラシーを高くする教育も必要ですね。

 

東京・横浜・大阪・福岡で不登校生徒と接してきました。大都市では不登校生徒の受け皿がきちんと確立されており、学校に行けなくなった(行かなくなった)としても自宅以外に居場所はたくさんあります。

しかしながら、地方都市になるとその自宅以外の居場所が激減し、ましてや宮崎県都城市周辺にはその環境がほとんどなく、あったとしても認知されておらず、個人レベルになっているのが現状です。といっても、都城市は人口16万人、周辺の自治体を含めると約26万人もいる地域です。それなりの地方都市にもかかわらず、不登校生徒の受け皿がないとなると、学校に行けなくなった(行かなくなった)生徒の行く場所がありません。自宅以外の居場所がありません。より引きこもる傾向が強くなってしまいます。ですから、今回はまゆう高等学院と同時に『フリースクールはまゆう』も設立し、高校生だけでなく小中学生の居場所づくりにも取り組んでいきます。

フリースクールについてはまた後日(^^)